その日備忘録

忘れないようにしたい。

Xeon E5-2680 v2 で自作サーバを組んだ話

プロローグ

先日中古のE5-2680v2を使った20コア40スレッドなサーバを組みました。
事の発端は2018年4月末、PCWatchで楽しそうな記事を見かけたことから始まり…。

pc.watch.impress.co.jp

そこから約1か月、5月20日に構築が完了したので、今後自宅サーバ(自作サーバ)勢が増えることを願いながらOS起動までの思い出(?)を書きたいと思います。

パーツの購入

まず、今回購入・用意したパーツです。

  • 項目:パーツ名 ... 金額 x個数
  • CPU:Xeon E5-2680 v2 ... 20000 x2
  • CPUクーラー1:Cooler Master Hyper H411R ... 3000
  • CPUクーラー2:RAIJINTEK 0P105246 ... 2500
  • メモリ:Samsung 8GB DDR3 1600MHz REG ECC ... 3600 x8
  • M/B:Supermicro X9DRL-iF ... 35000
  • SSDSamsung MZ-7LN120B/EC(流用) ... 6000
  • SSDトランセンド 120GB(流用) ...6000
  • 電源:Corsair RM750x -2018-750W CP-9020179-JP ...17000
  • ケース:RMC-4A(流用) ... 7000
  • ケースファン:アイネックス CFY-90S ... 600 x2

合計で150k弱ですが、流用したパーツもあるので今回の出費は130k程度でした。
# 各項目の金額は端数を切り捨てているので目安程度に。

CPUとメモリはPCWatch同様、AliExpressを利用しました。
M/Bはエクセラーで中古品を注文し、CPUクーラーと電源、ケースファンはAmazonで購入です。

AliExpressで注文した品物は2週間で自宅に配達されました。
Amazonマーケットプレイス(どちらかという楽天寄りかも)な感じなので、店舗によって送料等に違いがあるようです。
私が利用した「Yao Yue Store」は送料無料(AliExpress Standard Shipping)でした。

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組み立て、起動テストその1

パーツが届いたら組み立てです。
組み立て自体は通常のPCとなんら変わりはなく、ヒートシンクの切れ味に感動しながら頑張りましょう。
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組み立て終わったら電源投入します。

...。

......。

 

.........。

反応なし。


正確には、ファン類は回転しIPMI(BMC)の管理画面(WEB)は動作している状態ですが、BIOSが上がってきません。
結果だけ先に書くと、BIOSのバージョンが古い為 E5-2600 v2世代のCPUをM/Bが認識出来ていなかったことが原因でした。

切り分けの為、CPUを一つにしたりメモリを1枚だけにしたり、VGAの不良を疑いPCI接続なGPUを引っ張りだしてきたり色々と試しましたが、うんともすんとも言わない。
# CPUが(認識してい)ない状態で電源を入れようとしているわけですね…。そりゃ起動しないよなあ…。

 

改めてメーカーのマニュアル・スペックシートを読んでいると…。

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こんなことが書いてありました。

BIOS version 3.0 or above is required

もしかして:BIOS バージョン 古い

 

買う前に対応しているか確認はしてましたが、BIOSのバージョンで制限があることは認識しておらず…。
BIOSの起動すらしないので、SupermicroのサポートにIPMI(BMC)経由でバージョンアップ出来ないのか聞いてみたところ、ライセンス必要だよと回答をもらい…。
国内の販売店だと7k弱するライセンスだったのでこれは一旦保留に。

パーツ再購入、組みなおし

起動さえすればよかったので初期BIOSでも対応しているCPUを求めヤフオクをチラチラ。
2日後にはXeon E5-2603が手元に届いていました。

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 E5-2603で組みなおし、気合を入れて電源投入。

 


何事もなかったかのようにBIOS起動( ^ω^)・・・
うれしいような悔しいような…。
何はともあれ、BIOSアップデートが出来るようになったので、FreeDOSBIOS用意を用意し、バージョンアップ。
FreeDOSの起動メディアはrufus使うと手軽に用意できました。

Rufus: 様々なOSのブータブルUSBを作成できるフリーソフト - ぼくんちのTV 別館


FreeDOS起動して、BIOSアップデート用のbatを実行。

ami.bat X9DRL5.922

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無事、アップデートできた様子です。
再起動してBIOSバージョンを確認した後、元の構成(E5-2680v2)に戻します。

起動テストその2

CPUを交換し、リトライです。
これで起動しなかったら、来月の自分は粗大ゴミに13万払うことなる緊張の瞬間でした。

 

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っ・・・!
5/14日から5/20までたった6日でしたが、とても長く感じました…。
とりあえず数世代前のCPUですが、20コア40スレッド環境が用意できたので、これで検証用ホスト立てることに困ることはなくなりそうです。


最後にlscpu記念。

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後日談

組み立て直後、IPMIのCPU tempアラートが頻発して、ブザー(Beep)鳴りまくる問題がありました。
これはIPMIをリセットすることで解決しました。

www.supermicro.com